古きを残し、新しきを得る。
首都ハノイから、バスで12時間(寝台バス)で南下し、
次のベトナム主要都市フエへ。
フエは、日本で例えると京都や奈良といった場所といわれている。
フエは、19世紀初頭から20世紀半ばにかけて存在していたベトナム最後の王朝、
阮(グエン)朝の都が置かれていたことで知られる。
市内には王宮や寺院、古い建物を利用した美術館などがあり、
また郊外には歴代の皇帝廟や寺院などが点在している。
フエはベトナム戦争中、テト攻勢の舞台となったため、
それら建物も多くは壊滅的な被害を受けたが、
その後王宮などの主だったところは部分的に復元され、
1993年にはそれらの古刹がベトナム初の世界文化遺産に指定されている。
街中を流れるフォーン川を境として、
それぞれの河岸に旧市街と新市街が広がっている。
旧市街には、
植民地時代に建造された建物が多く残り、
地元の人達が多く住んでいる街。
新市街には、
お洒落なレストラン、カフェなどが並んでおり、
旅行者の為のホテルやゲストハウスがある。
街中を走るバイクの多さはベトナムの他の街と変わらないが、
その喧騒の中にも、街全体にどことなく落ち着いた雰囲気が漂っていた。
旧市街の町並み。のんびりした場所。
居れるならもう少し居たい。
フエは、そんな場所。